前立腺肥大症とサプリメント

前立腺肥大症の原因や症状は別の記事で解説していますが、これをお読みになってもしかしたら病気入院や治療をしなければならないと感じた方もいらっしゃるかもしれません。

けれど、前立腺肥大になったからといって、みんながみんな絶対に治療しなければならないのかというとそういう訳ではありません。

治療が必要かどうかは、現在発症している症状の程度や生活にどの程度の支障をきたすのかなど、病気の程度によって分けられます。

その理由は、前立腺のサイズや症状といった物が、今現在とまったく変わらない(進行していかない)という事例も少なくないからです。

そのため、もし前立腺肥大症を発症したとしても、自覚症状がそれほどなく、日々の生活に特段不自由さを感じない程度であるならば、入院加療等を行わずに経過観察で様子を見ていくという処置でも問題ありませんし、予防的な治療が必要というわけでもありません。

しかしながら、あくまでもこれは症状が軽い場合の対処法なので、すべての事例で上記が当てはまるわけではありません。

なので、あまり深刻に考える必要もないなどと、勝手に自分で判断して、前立腺肥大症を発症しても放ってしまうなんてのはよくない判断です。

前立腺肥大症が進行した場合には、先ほど解説した排尿に関わる症状が進行し、更に悪化してしまうだけではなく、様々な合併症を引き起こしてしまうというケースがありますので、軽視するのではなく、十分に注意をしていく必要があります。

前立腺肥大症の怖い合併症ですが、大きく分けると6つに分けられます。それぞれの症状や原因について解説していきます。

前立腺肥大症の進行について注意したいこと

それでは前立腺肥大症の合併症について解説していきます。

肉眼的血尿

前立腺が肥大すると尿道粘膜が充血してしまうため、前立腺部の尿道結膜から出血しやすくなります。そのため、排尿時に血尿が出やすくなります。

尿路感染

前立腺肥大症によって排尿障害が引き起こされると、当然おしっこが出にくくなります。そのため、尿が膀胱の中に残ってしまい、尿路の感染症を起こしやすくなります。

尿閉

読んで字のごとく、膀胱の中にたまった尿が出せない状態です。尿が一杯ではちきれそうになっても出すことができないので、この上ない辛い状態です。下腹が痛く動くこともできないくらい苦しい状態です。

これは、前立腺が大きい人ほど引き起こしやすい症状ですが、たまに風邪薬を飲んで尿が出にくくなったり、お酒を飲む方にも同じような症状が現れることがあります。これは割と頻度が高いので注意しましょう。

前立腺肥大症でお酒好きの方や風邪薬を服用する場合は、尿閉を引き起こしてしまうので注意が必要です。

これ以外にも、尿を我慢してしまうことで尿閉を引き起こすことがあります。

お仕事の都合上、一日のうちでそう何回もトイレに行けない方もいらっしゃると思いますが、尿閉とまではならなくても膀胱炎等を引き起こすことがありますので、そのような方は普段から自覚しておくことも大切です。

他には、あまり聞きなれない言葉ですが「ブチルスコポラミン臭化物」の注射でも尿閉を引き起こす可能性があるそうです。

どんなときに打つ注射かというと、人間ドックや検診などで胃内視鏡検査を行う場合に胃の動きを止める事を目的として使われています。

前立腺肥大症を発症している方は、検診を受ける機会が多いかと思います。なので、内視鏡検査を受ける場合には、尿閉の発症には十分な注意が必要です。

検査を受ける前に医師から説明があると思いますが、その際に医師へ病気のことを伝えるようにしておきましょう。

膀胱結石

腎臓結石はよく聞くと思います。もちろん本当の石ではありませんが、腎臓内でシュウ酸カルシウムなどが固まってしまうことが原因です。

多くは腎臓でできた結石が尿路に落ちて尿路結石のことを言うのですが、まれに膀胱まで落ちることがあります。
また、膀胱膀胱の中に長い間にわたって尿が常に残っている状態が続くと、腎臓結石の場合と同じようなことがことが膀胱内で起きてしまいます。

腎機能障害

尿の出が悪くなると、当然のことながら膀胱には尿がたまったまま。そのため、腎臓から膀胱へとスムーズに尿が流れていきません。その結果、腎臓が腫れてしまったりと様々な症状が現れてきます。

このような排尿障害によって腎機能が低下してしまうことを水腎症というのですが、片側だけの場合はそれほど症状は重くありません。

しかしながら、両方の腎臓がやられてしまうと、貧血や倦怠感、食欲不振というような腎不全の症状を引き起こします。

また、腎盂炎を併発すると尿毒症になりやすく、重症化してしまうようなケースがあります。

溢流性尿失禁

膀胱の中にたまりすぎた尿が、その限界を越えてしまったため自然とおしっこがチョロチョロと出てしまう症状のことです。

膀胱の中には尿がたくさん。その苦しさは想像できないものだと思います。

以上、前立腺肥大症の合併症について簡単に説明してきましたが、これら症状を引き起こした場合には手術での治療が必要となります。

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